2015年の開幕戦オーストラリアGP直後には、エンジンサプライヤーのルノーに対して厳しい批判を行っていたレッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)とヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)だが、今ではかなり和らいだ姿勢へと転じてきていると言われている。
これは、もう今季のルノーエンジンがすぐにトップ争いができるまでに調子を上げることが想定できないことから、より長期的視点からルノーとの関係も考慮すべきだと考え始めたことによるものかもしれない。
しかし、かつて2010年から2013年までセバスチャン・ベッテルを擁して4年連続でF1タイトルを独占してきたレッドブルにとっては、現在の状況が屈辱的なことであるのは確かだ。
ホーナーは次のように語った。
「我々は誰もが不満を感じているよ。我々は勝利を収めて成功することに慣れてしまっていたからね」
「とりわけ、我々自身の力でそれに対して何の手も打てないことが余計に腹立たしいんだ」
すでに、レッドブルとしても2015年のタイトルが狙えるほどにこの状況が改善されると考えてはいない。
レッドブルは4レースが終わった時点でコンストラクターズポイントは23ポイントしか稼ぐことができておらず、順位も4番手に位置している。トップのメルセデスAMGはすでに159ポイント、2番手のフェラーリは107ポイント、そして現在3番手のウィリアムズも61ポイントを獲得している。
こうした状況のもと、マルコは『Blick(ブリック)』に次のように語った。
「現在の状況から見れば、3位より上を目指すのは無理だ」