レッドブルが、エンジンサプライヤーであるルノーはもちろん、ジュニアチームであるトロロッソ、そしてオーストリアのパワートレイン開発会社AVLの協力のもとに全力で現状打破に向けた取り組みを行っている。
イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』が報じたところによれば、オーストリアのグラーツにあるAVLの最新設備によって、トロロッソのF1カーを用いた動的テストが行われているという。
レッドブルでは今季非常に厳しいスタートを切ることとなったが、その問題は主にルノーの2015年型V6パワーユニットに起因するものだ。
実際のところ、今季のルノー製パワーユニットはパワー的にも信頼性にも劣っていることが明らかであり、ルノー自身もそれを否定していない。
「最近の2レースにおいては、信頼性が我々にとってはアキレスのかかとになってしまっている」
先週末のF1バーレーンGP後にそう語ったルノーのF1エンジンプロジェクト責任者シリル・アビテブールは、次のように続けた。
「だが、スペインGP(5月10日決勝)まで18日あるし、計画していた恒常的修理を導入する時間もある。そしてパフォーマンスに関しても改善されはじめるようにしたいと全員が熱心に取り組んでいる」