フェラーリが新仕様エンジンを投入するのは、やはりカナダGP(6月7日決勝)のようだ。
ドイツの『Bild(ビルト)』紙は、フェラーリが次戦のF1スペインGP(5月10日決勝)で改良したエンジンを投入する予定だと伝えていた。これによって20~30馬力アップが見込まれているという。
また、このエンジンは冬季テストでザウバーに搭載されてすでにテスト済みだと『Bild(ビルト)』は伝えていた。
しかし、ドイツ人記者のラルフ・バッハは、自身のウェブサイト『f1-insider.com』で『Bild(ビルト)』の報道に触れ、フェラーリの改良エンジンが登場するのはカナダGPだろうと次のように述べている。
「それ以前の投入というのは筋が通らない。なぜならベッテル(フェラーリ)は年間4基のエンジンのうち2基目をバーレーンGP(第4戦)で使い始めたばかりだからだ」
ルールでは、1度使われたエンジンを改良して最新の仕様に変更することは認められていない。バーレーンGPではチームメートのキミ・ライコネンも2基目を使用していた。
■ザウバーは冬季テストでの新エンジン使用を否定
一方、ザウバーも冬季テストで新仕様のフェラーリエンジンをテストしたという報道を否定している。
「使用したエンジンは1基のみだった。それが特別な仕様だったとは思わない。そうだったら間違いなく違いに気づくはずだ」
新仕様のフェラーリエンジンが冬季テストでザウバーに搭載されていたと最初に伝えていたのは、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙だ。第2戦マレーシアGPの際の報道で、テスト最後の2日間にザウバーに搭載されたとしていた。
また『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、新エンジンをスペインGPで投入する予定と当初は伝えていたが、のちに投入がカナダGPに延期されたと報じている。