2014年WEC(世界耐久選手権)富士6時間耐久で、女性レーシングドライバーの井原慶子が女性で世界初となる表彰台を獲得した。
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井原の所属チームであるオークレーシング(35号車)は、予選でLMP2クラスのトップタイムをたたき出すも、リストリクター(吸気口)のサイズが100分の数ミリ単位で規定違反となり、ペナルティーとして「予選タイムをすべて抹消」によりスターティンググリッドは最後尾、さらにレース中の「ピットストップ30秒ペナルティー」という非常に厳しい裁定。
クラス優勝を狙える位置から最後方スタートとなり、追い上げ続ける6時間耐久レースとなった。
著書にもあるように、「崖っぷちの覚悟―年齢制限!?関係なし!」で挑んだ決勝、11時のレース開始から3時間過ぎの14:24にマシンに乗り込みコースインした井原は、ハイレベルなタイムをコンスタントに刻み続け、無事に担当スティントを終わらせる。
そして6時間後の17時、井原の35号車は最後尾スタートから3位まで追い上げチェッカーフラッグ。この瞬間、井原は世界選手権のWECで世界初となる女性の表彰台獲得レーシングドライバーとなった。
■井原慶子サポーターズクラブ&子ども教育プログラムチャリティ