FIA(国際自動車連盟)ジャン・トッド会長は、F1規則の変更で提案があれば耳を貸すと、前向きな姿勢を見せた。
V6ターボの新規則が施行されて以来、F1で多大な発言力を持つフェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長は批判の急先鋒だ。これに対してトッドは、環境によりやさしく静かなV6エンジンの導入は正しかったと主張している。
「方向性は正しかったのだ」と、トッドはイタリア『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙に語る。「だが今までその点を十分に伝えきれていない」
「とはいえ、F1の将来はこの延長線上にある」とするトッド。
「タンク内の燃料を最少量に抑えて最高の効率と最速を追求する、それが今のF1だ」
新F1は根本から失敗とする意見もあるが、トッドはこれを次のように否定する。
「ディートリッヒ・マテシッツ(レッドブル社主)が何をしたか、その目でみるといい。彼はオーストリアのF1熱を再燃させたのだ」
同時に彼は、次のように宣言する。将来に向けて歩みだしたF1だが、「発展を目指す提案なら話をきこうじゃないか」
「私がスポンサー、マスコミ、レース主催者、現役と元ドライバー、F1デザイナーに出向いて、いちばん興味深そうなアイデアはすべて話し合うよ」