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セナ・プロ対決の当事者が語るメルセデスAMGドライバーたちの将来

2014年06月30日(月)20:51 pm

前戦F1オーストリアGP(第8戦)でニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が勝利を飾ったことで、チームメートであり、今季のF1タイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトンとのポイント差は29ポイントに広がった。

だが、この2人による戦いはまだ始まったばかりに過ぎないと考えているのはメルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフだ。

「かなり競争が激しくなっているのが分かる。透明性が少しばかり損なわれてきているし、これがチームにとって悪影響を及ぼすことのないようにしていく必要があるよ」、とヴォルフは語った。

ヴォルフが言う「透明性」とは、ハミルトンとロズベルグがお互いに個人のF1タイトル争いを繰り広げるのではなく、2人が協力しながら共にチームとしての栄光を目指して頑張らなくてはならないということだろう。

これに関し、ロズベルグは次のように語っている。

「全部オープンにしているよ。データも何もかもね。ただ、それらをテーブルの上に置いて、ほら、僕がやったことはここにあるよとわざわざ言うようなことまではあまりしないけれどね」

かつて、今のメルセデスAMGが置かれているのと同じような形を経て、悪い状態からさらに悲惨な状態へと悪化していく状況を経験したのがジョー・ラミレスだ。ラミレスはかつてマクラーレンでアイルトン・セナとアラン・プロストによる激しいチーム内バトルが繰り広げられた時期にチームマネジャーを務めていた人物だ。

「私は、恐らく彼ら(ハミルトンとロズベルグ)は完全にたもとを分かつと思っているよ」

そう語ったラミレスは次のように続けた。

「初めて彼らがクラッシュしたとき、それが決定的なものとなるだろう。それは彼らだけでなく、その背後にいる者たちにも影響を及ぼすんだ。なぜトトがそれは伝染するかもしれないと言っているのか、私には理解できるよ」

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