メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが、4年連続F1チャンピオンであるレッドブルのセバスチャン・ベッテルは、今こそチーム内で「リーダーシップを発揮」すべきときだと語った。
レッドブルは、今季開幕前のテストにおいてはエンジンサプライヤーのルノーが供給したパワーユニットの不調により、深刻なトラブルを抱えていた。だが、シーズン開幕後、レッドブルもその強さを取り戻しつつあるように見える。
だが、そんな中にあって、ベッテルは今年トロロッソから昇格してきた若いチームメートであるダニエル・リカルドに予選でも決勝でも苦戦を強いられる状況が続いている。
今季ここまで絶対的な強さを誇っているメルセデスAMGのドライバーであり、2008年のF1チャンピオンでもあるハミルトンはドイツの『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』に対し、ベッテルとレッドブルが置かれている現在の状況について次のようにコメントした。
「4度F1チャンピオンとなったセバスチャンとしては、今こそチーム内で自分のリーダーシップを示すときだよ」
「いざというときになれば、自分のチームに対してリーダーシップを示すことができるものだよ」
ハミルトンは、かつてほとんど打ち勝つことができない存在であったベッテルとレッドブルの組み合わせが、そのうち勝利する位置に戻ってくるだろうと考えている。
「パワーユニットの問題はあるにせよ、クルマそのものは強さを持っている」、と天才デザイナーとして知られるレッドブルの最高技術責任者エイドリアン・ニューイの手になるレッドブルの今季型車RB10に言及したハミルトンは、次のように続けた。
「だから、今のような状態がこのまま同じように続くとは思っていないよ」