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2014年F1、大どんでん返しは期待薄

2014年04月09日(水)2:31 am

F1最終戦で入賞ポイントを2倍に増やす新システムが批判の的だが、発案者のバーニー・エクレストンは黙ってメルセデスAMGの方向を指差すのみだ。

2014年F1最終戦アブダビGPでポイントを増やすよう提唱したのは、選手権争いを最後まで面白くしたいがためとエクレストンは言う。

昨年のセバスチャン・ベッテルとレッドブルのごとくシーズン中早々にタイトルが決着しないよう考えだされたのだが、ポイント2倍ぐらいでは今年のメルセデスAMGの勢いを止められないのではないかとエクレストンは次のように話す。

「今年は(ポイント2倍)なんか要らない。なぜなら選手権はさっさと決まってしまうからだ」と、イギリス『Sky(スカイ)』に語るエクレストン。

メルセデスAMGのドライバー二人のどちらかでタイトルは決まりだろうと指摘されると、エクレストンは「その通り」と同意する。

もっとも、メルセデスAMGが独占したF1第3戦バーレーンGPでルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのトップ争いは大変な評判だった。

「メルセデスAMGはバーレーンGP終了後に祝杯を上げていたな。その素晴らしい戦いにフェラーリは影も形も無かったが」と、イタリア『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙に語るエクレストン。

同紙は、バーレーンのハミルトンとロズベルグは「マクラーレンのアイルトン・セナとアラン・プロスト、あるいはウィリアムズのナイジェル・マンセルとネルソン・ピケを思い起こさせる。チームオーダーが発動されない限り、味方同士の戦いは我々を魅了するだろう」としている。

首都ローマの有力日刊紙『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』は、フェラーリが「明らかに落ち目で、この状況をどこから打開したら良いか分からない」と伝えている。

また同じくローマの『Il Messaggero(イル・メッサジェーロ)』紙は、「”新しい”F1は機能している。それにスリリングでさえある」と好意的だ。

だが当のメルセデスAMG会長トト・ヴォルフは、いずれハミルトンとロズベルグのチーム内バトルが醜い争いになることは”避けられない”と警告、従ってチームオーダーについて”内々の話し合い”を行う可能性は否定できないとしている。

レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコ博士は7日(月)、どうせならバーレーンGPで内紛が起きれば良かったのにと、次のように『Servus TV(セアヴスTV)』に語った。

「(ハミルトンとロズベルグが)何かやってくれるんじゃないかと何周も期待したよ」

ところがメルセデスAMGでヴォルフと同じく会長職にあるニキ・ラウダは、次のようにドイツ『Sport1』に話している。「ドライバーは行けるところまで行って戦えばよろしい。その考えは変わらないと我々は思っている」と発言。

フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、このままではフェラーリの出る幕はないと諦めの表情だ。

「選手権がはるか遠くへ行ってしまう」と、ドイツ『DPA通信』に語るアロンソ。

「ハミルトンもロズベルグも運転にまったく隙がない。まるでやりたい放題だ」

「僕らは一生懸命に頑張るしかない」と、アロンソ。「テストでは昼も夜も仕事漬けになるよ」

そのバーレーン合同テストは8日(火)と9日(水)の両日行われ、アロンソはいずれの日もステアリングを握る予定だ。

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