昨年末のスキー事故により昏睡(こんすい)状態に置かれているミハエル・シューマッハだが、マネジャーのザビーネ・ケームが声明の中で、シューマッハの状態はもはや生命の危機からは脱したことを明らかにした。
シューマッハは依然として昏睡状態にあり、これまでに医師やケームが出した声明では、その状態は「安定しているものの依然として重篤」であると記されていた。だが、事故から3週間が経過した時点で、その容体についての表現が初めて単に「安定している」という表現に変わり、「重篤」という文字が消えた。
かつて7度F1チャンピオンとなったシューマッハのマネジャーを務めるケームは、声明の中で次のように述べている。
「ミハエルの家族は、治療に当たっている医師チームの仕事に大変満足かつ納得しており、彼らに全面的な信頼を置いています」
ケームは最近、シューマッハがもはや意識を取り戻すことがないのではないか、あるいはもし意識を取り戻したとしても元通りの状態に回復することはないのではないかとの報道が流れたことについて、次のように続けている。
「残念なことに、再び申し上げるしかありませんが、彼の治療に当たっている医師やマネジャー以外から出たミハエルの状態についての情報は、全くの推測にしかすぎません」