キミ・ライコネンに対し、いまだ契約に基づく支払いがロータスからなされていないことが明らかになった。
ライコネンは2013年シーズン終盤、背中の手術に踏み切る直前にロータスから1ユーロたりとも支払いを受けていないことを明かしている。
ライコネンはF1アブダビGP前、「ここへ来たのは、僕たちが抱えているある問題において、合意に達したからに過ぎない」と述べ、ロータスとの契約を途中で打ち切る寸前の状態にあったことを認めていた。
しかし、残りのF1アメリカGPと最終戦ブラジルGPを表向きは背中の手術を理由に欠場している。
投資家集団クァンタムによる出資契約の締結を待つロータスのチームオーナー、ジェラルド・ロペスは、ライコネンに対して給料の一部が未払いであることを認めた。
フィンランドの『MTV3』からフェラーリへ移籍するライコネンに対する支払いがすべて済んでいるかとたずねられたロペスは、「完全には済んでいない」と答えた。
「支払いの一部に関しては、アブダビで合意に至った」とロペスは付け加えている。
ロータスには従業員やサプライヤーに対する未払いがあるとされ、深刻な負債を抱えていることが以前から報じられてきた。ロペスは次のように認めている。
「支払いに遅れが生じているのは事実だが、報道で耳にした金額はまったくのでたらめだ」
「詳細については触れないが、我々の抱える負債額はそれほど大きくはないとだけ言っておく。きちんと支払いは行うつもりだ。今までも我々はずっとそうしてきた」とロペスは述べた。