マクラーレンのロン・デニス会長は、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のマクラーレン復帰に反対するつもりはないとの考えを示した。
マクラーレンは、ホンダのエンジンを搭載して再出発する2015年以降の新時代を見据え、チーム代表を務めるマーティン・ウィットマーシュがアロンソの復帰を公に熱望していた。
しかし、デニスがまだピットウォールで指揮を執っていた2007年、当時最年少で2年連続F1王者に輝いたアロンソが鳴り物入りでマクラーレンに加入したものの、両者は激しく衝突。当時のチームメートでマクラーレンの秘蔵っ子と言われた新人ルイス・ハミルトン(現メルセデスAMG)との激しいライバル関係も生じ、わずか1シーズンにしてアロンソはマクラーレンを去った。
今シーズンのアロンソは、フェラーリに対して不満を抱いているように見受けられ、さらには、フェラーリがアロンソの意思に反してキミ・ライコネン(ロータス)と2014年のドライバー契約を結んだと報じられている。これにより、アロンソが2015年以降を見据えて新たなチームを探している可能性は十分にありうる。
デニスは現在、F1に関する権限は有していないものの、マクラーレングループの会長を務めている。『BBC』からアロンソについてたずねられると、「どのチームもレースに勝つことを一番の目標に掲げているということをみなさんは認識すべきだ」とデニスは答えた。
「勝利を望むチームがレースに勝利するにあたり、いかなる困難が待ち受けようとも、それを解決しなければならない。たとえそれがエンジニア関連や財政面もしくは人的問題であってもだ。絶対に不可能などない」とデニスは力強く語った。