ケータハム・グループ共同会長のトニー・フェルナンデスは、ヘイキ・コバライネンが2014年F1のドライバー候補であると認めた。
ケータハムは今季、大幅に規則が変更される2014年シーズンに向けた資金確保のため、スポンサー資金を持ち込むふたりのペイドライバーと契約した。これにより、経験豊富なコバライネンをチームから放出せざるを得なかった。
F1シンガポールGP(22日実施)が開催中のパドックに珍しく姿を現したフェルナンデスは、「私たちは今年、2014年に向けて資金を確保しようとしていた」と説明した。
「これがF1の現状だ。残念ながら、時として、懐(ふところ)事情が意思決定を大きく左右する」
しかし、資金繰りを優先させたがゆえに、チームが選手権で後退してしまったことに気付いたケータハムは、実力を高く評価されているコバライネンをリザーブドライバーとして再びチームに招いた。コバライネンは今季、フリー走行を4回走っている。
コバライネンが2014年にレースドライバーとしてケータハムに復帰する可能性を『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙に聞かれたフェルナンデスは、「大いにある」と答えた。
しかし、「これ以上は言いたくない。ヘイキはいまもチームの一員だし、このファミリーで大きな役割を果たしている」とフェルナンデスは続けた。
シャルル・ピック(ケータハム)のシートは2014年も確保されていると言われているため、コバライネンにシートを明け渡すのは、ギド・ヴァン・デル・ガルデ(ケータハム)になりそうだ。