フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、ピレリがシーズン中にF1タイヤを変更することに一定の理解を示した。
ピレリは今年から、内部のケブラー製ベルトをスチールベルトに変更したタイヤを供給していたが、トレッドがはがれるデラミネーションという現象が何度か発生したため、これをケブラー製のものに戻したいと各チームに提案した。
しかし、数チームの反対を受けて、この変更は導入されなかった。ところが、F1第8戦イギリスGPで危険なタイヤの破裂(バースト)が相次いだため、翌週の第9戦ドイツGPでは、急きょケブラーベルトに変えたリアタイヤが使われた。
ピレリは、次のハンガリーGP(28日決勝)以降さらに変更したタイヤを供給する予定だ。これは、内部構造を2012年のものに戻し、表面のコンパウンドはより軟らかい2013年のままというもの。
アロンソは、ピレリに対して厳しい批判はしなかった。
「ピレリは今年、タイヤをテストできないために難しい状況にいる」というアロンソの話をブラジルの『Totalrace(トータルレース)』が伝えている。
「ピレリは、色々と変更しているけれど、結局のところ全員が同じ状況だし、文句は言えないよ」とアロンソは話す。
「適応しなきゃいけないのは、みんな(チームやドライバー)のほうだ」
「僕たちは、最初のタイヤにうまく適応したけれど、前回のものはそれほどうまくできなかった。そして、ハンガリーで使うタイヤに誰が一番うまく適応するのかは、誰にも分からない」
「でも、全チームが直面する問題だ」