メルセデスAMGの環境に慣れさえすれば、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は必ず本領を発揮する。これがジェンソン・バトン(マクラーレン)の元チームメート評だ。
2010年から2012年までマクラーレンでハミルトンとタッグを組んでいたバトン。マクラーレンは、ハミルトンがF1デビューを飾ったチームだ。2008年にはF1世界王座の栄光を分かち合い、F1でトップレベルのドライバーという評判を確立させた。
ところがメルセデスAMGに移籍して以来、かつてカートチームで僚友だったニコ・ロズベルグに比べて苦戦の連続だ。それもそのはず、ロズベルグは前年まで7度のF1世界タイトルを誇るミハエル・シューマッハを相手に互角以上の戦いを繰り広げていた。
それでもハミルトンは力強くよみがえるとバトンはみている。
「だってそうじゃないか、すでにルイスはニコより多いポイントを重ねているんだ」と、ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に語るバトン。
「ルイスの速さといったらとんでもないよ」
「でも彼だって僕らほかのF1ドライバーと同じところもある。もしマシンのバランスが自分に合わないと壁にぶつかってしまうのさ。ルイスには長年慣れ親しんだスタイルがあるからね」
「以上がカードの一面だとしたら、裏を返すとニコがいる。これがまた速いんだよね。でもルイスが遅くなったわけじゃない。彼は相変わらずのスピードの持ち主だ」
「きっとルイスはばん回して、みんなを驚かせるはずさ」