現契約を1年延長し、2015年までレッドブルに残ることになったセバスチャン・ベッテル。かつてフェラーリやマクラーレンに乗ったオーストリアの元F1ドライバー、ゲルハルト・ベルガーは、ベッテルが下した決断の正しさを高く評価している。
フェラーリあるいはメルセデスAMG入りをひっきりなしにうわさされているベッテル。それに反して今週、レッドブルと2015年までの2年契約を新たに結んだことが発表された。
ベルガーは次のように語る。「フェラーリでノータイトルより、レッドブルで5回チャンピオンになるほうがいいに決まっているよ」
「フェラーリについては後々考えればいいさ」
それもそのはず、レッドブルに乗るベッテルの選手権リードは先日の第7戦F1カナダGPを終えて36点に広がり、4連覇に向かって突き進んでいるのだ。
ベッテルが2013年もタイトルを獲得するのだろうか? ベルガーの答えはこうだ。「私はシーズン前からベッテルが1番のチャンピオン候補といってきたよ」
「ただし、今シーズンは折り返し点にも達していない。タイヤもまた選手権の行方を大きく左右するだろうね」
2013年シーズンはひとつの転換点になるかもしれない、そう読んでいる元F1ドライバーもいる。それは、ミカ・サロだ。
「これからの数戦は非常に重要だ」と、フィンランド『MTV3』に話すサロは、次のように続けた。
「もしベッテルが勝ち続ければ、このままタイトルをさらって行くだろう。昨年、イギリスGPで優勝したのはチームメートの(マーク)ウェバーだ。レッドブルはドライでもウエットでもシルバーストンを得意としている」
「ほかのチームには何とか反撃してほしいね。このままベッテルが楽に勝ち続ければ、選手権の興味がそがれてしまう」