NEXT...F1開催スケジュール

ピレリ、F1カナダGPは少し未知の領域に入った感じ/F1カナダGP日曜まとめ

2013年06月10日(月)21:34 pm

F1公式タイヤサプライヤーのピレリが、F1カナダGP決勝について、少し道の領域に入った感じだったとコメントしている。以下、ピレリのプレスリリース。

セバスチャン・ベッテルが、カナダのジル・ビルヌーブ・サーキットで通算29勝目を挙げ、レッドブル・レーシングに、このサーキットでの初勝利をもたらしました。ベッテルは、P Zeroレッド・スーパーソフトでスタートし、その後の2スティントをP Zeroホワイト・ミディアムタイヤで走行する2ストップ戦略でレースを制し、チャンピオンシップのリードを広げました。

ウェットコンディションでの予選後、今日の決勝は完全なドライとなりました。スタート時に装着するスリックタイヤを自由に選択できる状況下で、トップ10ドライバー全員がスーパーソフトを装着してスタートを切りました。ピレリのFormula Oneタイヤレンジで最も軟らかいスーパーソフトは、迅速なウォームアップを提供し、ミディアムよりもラップあたり1秒程速いスピードを示し、ベッテルのスプリント戦略の主要な要素となりました。

フォース・インディアのポール・ディ・レスタは、17番グリッドからミディアムタイヤでスタートし、独自性ある戦略にトライした中で最上位のドライバーとなりました。ディ・レスタは、ミディアムコンパウンドで56周走行後、1回のみのストップを行い、7位入賞を果たしました。その他では、ロータスのロマン・グロージャンとマルシャの両ドライバーのみが、ミディアムコンパウンドでスタートしました。

ウェットウェザーによって決勝前のスリックコンパウンドによる走行が非常に限定的だったため、摩耗やデグラデーションに関する情報が乏しい中、各チームは戦略に対して柔軟なアプローチを取らざるを得ませんでした。予測通り、摩耗とデグラデーションのレートはともに低いままでした。

ポール・ヘンベリー(ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「路面温度が昨日の予選時よりもかなり高くなり、カナダグランプリは、少し未知の領域に入った感じでした。カナダは、高いトラクション要求によって、リアタイヤにとって最もチャレンジングなサーキットのひとつです。特に、レース前に雨が降ると、水分がトラック上に乗ったラバーを洗い流してしまい、グリップレベルを減少させるため、その厳しさが顕著になります。このような状況にも関わらず、摩耗とデグラデーションは上位勢にとって想定の範囲内にあり、このレースの特徴でもあるグレイニングの発生もわずかでした」

「ニコ・ロズベルグがトップ10ドライバー中でただ一人3ストップ戦略を採ったことからも、メルセデスは高いレベルのデグラデーションに苦しんでいたようです。明らかに2ストップが順当な戦略でしたが、ポール・ディ・レスタは56周の第1スティントをミディアムタイヤで走行し、1ストッパーが可能なことを示す素晴らしい走りを見せてくれました」

コンパウンド毎のラップタイム上位:
スーパーソフト
1 ウェバー 1分16秒182
2 アロンソ 1分16秒203
3 ハミルトン 1分16秒354

ミディアム
1 ベルニュ 1分17秒909
2 ディ・レスタ 1分17秒957
3 グロージャン 1分18秒349

インターミディエイト
なし

ウェット
なし

最長スティント
スーパーソフト 27周(バトン)
ミディアム 56周(ディ・レスタ)
インターミディエイト なし
ウェット なし

Truth-O-Meter:
我々は、スーパーソフトでスタートし、20周でスーパーソフトへ、40周でミディアムへ交換する2ストッパーを予測していました。ベッテルが採った戦略はこれと異なり、16周でミディアムへ、49周で再度ミディアムへ交換するものでした。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック