FIA(国際自動車連盟)は、母国レースのF1第5戦スペインGPでトップのチェッカーを受けてスロウダウン・ラップ中、スペイン国旗を受け取ったフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)の処分を考えていた。
減速しながらパドックのパルクフェルメ(マシン一時保管所)に戻る途中、わざわざコース係員の脇にマシンを止めて赤と黄色の国旗を手渡してもらったものだ。
そして、パルクフェルメで優勝マシン用に指定された「1」の看板前に駐車したアロンソは、ここはオレの場所といわんばかりに国旗で看板を覆ったのだった。
こうして栄光の瞬間を味わったアロンソだが、実際のところ、決められた一連の計量とマシン検査の前に“物を受け取る”のは規則違反だ。そのため、アロンソ本人とチームメンバーのひとりは競技委員会に呼び出された。
しかし最終的にFIAは、“過去にあった同様のケースで下した決定にならって”アロンソにペナルティーは下さなかった。