マーク・ウェバー(レッドブル)の去就に関する決断は夏まで行わないことを、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが主張している。
F1第2戦マレーシアGPで発生した「マルチ21」事件によりウェバーは、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)のチームメートとしての座をもはや維持することが不可能だとみられている。
F1を引退し、ポルシェからのル・マン参戦説が流れる中、『BBC』に対して「色々なうわさが駆け巡っているけれど、ちょっと過熱しすぎだと思う」とウェバーが語っている。
また最近では、2014年にキミ・ライコネン(ロータス)がレッドブルに加入するとの見方も強まっているが、ベッテルをかわいがることで有名なマルコはオーストリア紙『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』に対して「今は4月でまだ4戦目だ」と前置きをした上で、「われわれは例年、夏にドライバーを決定している。すべては単なるうわさでしかない」と語った。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーも「マルチ21」事件がウェバーとベッテルとの関係決裂を必ずしも意味しないと明言しており、「彼らが本当に良好な関係を築いていたとは言えないものの、お互いに刺激し合い、競い合ってきた。そして、それはうまく機能していた」と主張している。
「何かを変えてしまう前に、どう決着がつくのか、今後どうするのか、それを私は見てみたいと思っている」とホーナーは締めくくった。