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小林可夢偉、フェラーリと契約しWEC参戦決定

2013年03月12日(火)9:36 am

小林可夢偉が、今季はフェラーリのチームであるAFコルセからFIA世界耐久選手権(WEC)に出走することが11日(月)に発表された。アジア出身のドライバーが、赤い跳ね馬と称されるフェラーリと正式に契約したのは今回の可夢偉が初めてのこととなる。

可夢偉がエントリーするのは、市販車ベースのレースカーで争われるル・マンGTエンデュランスというカテゴリーとなり、4月14日(日)に予定されているシルバーストンでの6時間耐久レースがデビュー戦となる見込みだ。

今回のフェラーリとの契約にあたり、可夢偉は次のようにコメントしている。

「本日、自分の新たな役割について発表できることをうれしく思っています。フェラーリファミリーの一員となれることは自分にとって名誉なことです。GTカーで耐久レースを戦うのは初めてです。AFコルセと仕事を始めるのが待ちきれません。チームメートたちとともに、タイトル獲得を目指していきたいと思っています」

「ファンの皆さんからの応援もありますし、懸命に頑張って、自分のキャリアにおける新たな挑戦に全力を尽くしたいと思っています。この機会を与えてくれたフェラーリに感謝しています。また、今シーズンの新たな冒険を、あの震災から今日でちょうど2年を迎えた日本の皆さんすべてに捧げたいと思っています」

2014年にF1復帰を目指す可夢偉だが、今回の発表には、F1について語ることはなかった。可夢偉の公式ホームページには、このフェラーリから出されたリリースが掲載されている。一方、ファンから寄付を募ったKAMUI SUPPORTのホームページは更新されていない。

可夢偉は1986年に尼崎に生まれ、F1ではリザーブドライバーを務めていたトヨタから2009年10月のF1日本GPフリー走行に出走すると、その後のブラジルGPでレースデビューを果たし、次戦アブダビGPでは2戦目にして6位入賞を成し遂げている。その年限りでトヨタがF1からの撤退を決めたが、翌年にはザウバーのシートを獲得し、2010年から2012年までの3年間をザウバーで過ごした。デビュー以後全60レースに出走し、合計125ポイントを獲得。F1でのベストリザルトは2012年の日本GPでの3位表彰台だった。

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