2012年F1シーズン前半は不調に沈み、チームから放出されるのではないかとも言われていたフェリペ・マッサ(フェラーリ)だが、なんとかシーズン後半に調子を取り戻したことで、今年も8年連続でフェラーリのドライバーとして新たなシーズンに臨むことになった。だが、31歳となるマッサは今週、リオデジャネイロにおいて『Speedweek(スピードウィーク)』に、「どうなるかは分からない」と語り、2014年もフェラーリに残留できるかは未定であることを認めている。
昨年は、開幕当初フェラーリの2012年型車の競争力が低かったとはいうものの、シーズン開幕当初のマッサの成績は悲惨なものだった。そして、ここ数年低迷状態を送ってきたマッサにとって、今シーズンがそれを挽回するための最後のチャンスになるだろうと考える者も少なくない。
マッサ自身も、次のように続けている。
「もっとも偉大で、もっとも有名なF1チームのドライバーであり続けるために最大の努力を払うよ。フェラーリは僕にとって今や第2の家族だからね」
「もちろん、それは結果次第だよ。だから僕はF1タイトル争いだけに集中しているんだ」
マッサは、昨シーズン序盤は自分に対して、もう終わりだと書いた者たちのことを少し気にしていたものの、もし2013年に同じようなことを書かれてももう気にはしないと、次のように続けた。
「そういったこともF1という世界のひとつの部分だからね。でも、誰に対しても、僕は困難な状況に置かれてもそれを克服できるということを示せたと思っているよ」
「(2012年は)とても困難なシーズン前半を送ったけれど、うわさに惑わされることなどなく、コース上で反撃してみせた」
「だから、今年もまた攻めることが出来るよ」とマッサは締めくくった。