2月28日(木)から、2013年開幕前最後となるF1シーズン前テストが始まったが、初日は低温と雨のため、実り多い内容とはならなかった。
「ここへ毎年冬にテストしにくるのはなぜだろうと考えてしまうよ」とピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーが『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に語った。
「過去には、バーレーンへ行くことも話し合ったことがある。そのほうが理にかなっているかもしれない」
2日目以降も悪天候が続く見込みで、ヘンベリー以外にもパドックにはイライラが募っている。
「チームがこれほど準備不足で新シーズンを迎えたことはない」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』の記者ミハエル・シュミットは書いている。
ザウバーのチーフデザイナーであるマット・モリスも同意見だ。「ライバルの評価をするのは事実上不可能だ」
今年からマクラーレンに移籍したセルジオ・ペレスは、乾いた状態での走行が少なく、新車の理解が進んでいないことに「神経質になっている」ように見えると記者から質問された。
「神経質になっているとは思わない」とペレスは反論している。「ただ、メルボルン(開幕戦オーストラリアGP/3月17日決勝)の前に、ドライコンディションのコースで走る時間があまりなくて少しがっかりしているだけだ」
「最初のレースに向けて準備万端ではないよ」とペレスは『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙に対して認めている。「でも、パドックの全員が同じ状況のはずだ」
一方、フェラーリのフェリペ・マッサは次のように語った。「しょうがない、これがルールだ。何ができる? 最大限活用するしかないよ」
初日にトップタイムを記録したウェバーは、チームの天気予報では、3日(日)には天候が回復すると話した。
「それでも、メルボルンとはまったく違う」とウェバーも認めている。「それに、ほかの大半のレースのコンディションとも違うね」
マッサは、「競争力のあるチームが多い」ことがシーズン開幕後に明らかになるだろうと予想している。
「レッドブルは間違いなくとてもいいクルマだ」とマッサは話した。「それに、ロータスとマクラーレンもね」
「オーストラリアで表彰台が取れたら最高だろうね」