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F1チームは汚い言葉で秘密を守っている?

2012年11月07日(水)20:45 pm

F1チームとドライバーは、レースで重要な戦略や情報がライバルチームに漏れるのを、汚い言葉を使うことで防いでいると英紙『Guardian(ガーディアン)』が伝えた。

この話題が注目を集めたきっかけは、F1第18戦アブダビGPの表彰台インタビューで、優勝したキミ・ライコネン(ロータス)と3位のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が放送禁止用語を使ったことだった。

ライコネンは、以前優勝したときにあまり笑わなかったといってメディアにたたかれたと「sh※t」を使ってコメント。ベッテルは、「Fワード」と呼ばれるFで始まる単語を表彰台と、さらに記者会見でも使った。

レース中にコース脇の表示板に激突したときのことを話していたベッテルは、世界中から集まったメディアの前でこう言った。「ああ、これでフロント(ウイング)がぶっ壊れたな(f※※ked)と思った」

表彰台でインタビュアーを務めたのは、元F1ドライバーで現在は『BBC』で解説を務めるデビッド・クルサードだった。クルサードは『Gulf News(ガルフ・ニュース)』に対し、汚い言葉を使うことは「みっともない」と語っている。

「だって、全放送にライブで流れるんだから。彼らはああやって表彰台でインタビューを受けることがあまり面白くないのかもね」とクルサードは冗談めかした。

『Guardian(ガーディアン)』によると、重要な情報が放送によってライバルチームに漏れるのを防ぐために、チームとドライバーは汚い言葉を武器として使っているという。

F1の国際映像を取り仕切るのは、F1最高責任者バーニー・エクレストン率いるFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)で、ピットとマシンとの無線を聞いて、放送中に流す無線を選んでいる。

ジャーナリストのリチャード・ウィリアムズはこう書いた。「無線通信の公開について、どんな手順で行われているのかを調べているうちに、面白いことを発見した」

「どの部分が(放送に)選ばれるかをチーム側がコントロールすることはできないのだが、実はチームが使える武器が一つだけある。絶対に隠したい情報を伝える際に、やり取りの中で特に大切な部分を汚い言葉で表現するようにしているのだ」

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