2010年のF1復帰以来、かつてのような強さを見せることができていないミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)。来季は同チームでのシートを失うことも決まっており、シューマッハの走る姿を鈴鹿で見られるのは今回が最後になるかもしれない。
現役復帰後はF1を7度制したかつての圧倒的な強さが影を潜めているシューマッハ。チームメートのニコ・ロズベルグに負けることも多く、3年契約を満了する前に引退するべきだとの意見も多く聞かれた。しかし、メルセデスAMGは先日にルイス・ハミルトン(マクラーレン)が来季加入することを発表。これに合わせて、来季はロズベルグとハミルトンというラインアップになることも発表された。
シューマッハの来季については、いまだ発表されておらず、メルセデスAMGのチーム首脳になる可能性もあると言われている。ザウバーへ移籍して現役を続けるとのうわさもあるが、ザウバー側は来季のドライバー決定を急がないとしており、今年がシューマッハにとって現役最後の年になるのか、いまだ判明していない。
今年のシューマッハは、メルセデスAMGのパフォーマンス向上に合わせて成績も上向き、第8戦ヨーロッパGPでは復帰後初となる表彰台獲得も果たした。しかし、その後は他チームの開発に後れを取ってきた。だが、メルセデスAMGは鈴鹿で「トリプルDRS」と呼ばれる新パーツをテストするとみられており、その効果によってはシューマッハの活躍に期待できるかもしれない。