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シューマッハ、アロンソのチャンピオン獲得を予想

2012年09月22日(土)8:48 am

フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が2012年のチャンピオンの最有力候補だ。この様に指摘しているのは、通算91勝と7度のタイトル獲得の偉業を成し遂げたミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)である。

フェラーリと共に2000年から2004年にかけてF1を支配し続けてきたシューマッハから、2005年に王座を奪い取ったのが当時ルノー(現ロータス)に所属していたアロンソだ。そのアロンソは現在残り7レースで、2位のルイス・ハミルトン(マクラーレン)に対して37ポイントの差をつけている。

『SID(SID通信)』はシューマッハが今週末レースが行われるシンガポールで発した「差は今でもかなり大きい」というコメントを掲載している。

「ルイスとセバスチャン(ベッテル/レッドブル)は、フェルナンドがポイントを守ることに集中している間に、全力で攻めなくちゃいけない」

「最近のモンツァ(イタリアGP開催地)でのレースで、彼がとても注意深く、慎重に走っていたのが分かったよね」とシューマッハは付け加えた。

だが、フェラーリがいまでも攻め続けていることも明らかだ。

これまでに2度シンガポールGPを制したことがあるアロンソは、「この2、3レースを見る限り、マクラーレンもここでは強そうだ」とマクラーレンを警戒している。そして「でも、僕たちの目標はポールポジション獲得に向けて戦い、レースに勝つことだ」と意気込みを見せている。

シンガポールGPと同様に高いダウンフォースが求められていたハンガリーGPでフェラーリは競争力が劣っていた。複数の報道によると、ハンガリーGPでの不調をうけ、F2012(フェラーリの2012年仕様車)は今週末のレースに向けて大幅な改良を施されたという。

フェラーリの広報担当者は『Marca(マルカ)』紙に対し、「大きな変更はない。細かいところだけだ」と伝えている。

しかし、その他のフェラーリの情報筋は「このコースと日本に向けて、とても強力なクルマがある」と主張している。

先日フランスのマニ-クール・サーキットで行われた若手ドライバーテストで、フェラーリから出走したジュール・ビアンキとダビデ・リゴンは新たしいフロントウイングと、改良された車体後部のテストを実施した。

イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』は21日(金)にフェラーリの本拠地があるマラネロから、新型のディフューザーが到着すると報じている。

さらに「もしハンガリーで僕たちにそれほど競争力がなかったのが事実だとしても、ここでは別の話さ」というアロンソのコメントが載せられていた。

その一方でメルセデスAMGもシンガポールGPに大きな改良を持ち込んでいる。なかでもメインと目されているのが“コアンダ(※)”のエキゾーストだ。

「他のチームが改良を進めていたから、最近の僕たちは苦戦を強いられていたんだ」とシューマッハは振返り、「今は、いつくかの新しい部品があるけどね」とアップデートされたクルマに期待を込めていた。

※コアンダ効果とは、水や空気といった流体は触れた物体に沿って流れていくという流体力学の原理で、今シーズンは多くのチームがこの効果を使ったデザインを排気周りに施して、排気を空力的に利用しようとしている。

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