かつてマクラーレンでルイス・ハミルトンのチームメートであったヘイキ・コバライネン(ケーターハム)は、なぜハミルトンがマクラーレンを辞めることを考えているのか理解できないようだ。
2008年から2009年の2シーズンにわたってハミルトンとともにマクラーレンで過ごしたコバライネンだが、マクラーレン時代にはわずか1勝しかあげられず、2009年シーズン終了後にジェンソン・バトンにそのシートを奪われ、2010年にはその年からF1参戦を開始した新興チームのロータス・レーシング(現ケーターハム)に移籍していた。だが、戦闘力に欠けるケーターハムのクルマでの活躍により、再びコバライネンはかつての評判を取り戻してきており、もしもハミルトンがマクラーレンを離脱することになった場合には、その後任候補のひとりに数えられるようになっている。
もしハミルトンが本当にメルセデスAMGに移籍することになれば、コバライネンにも再びマクラーレン復帰の可能性が開かれることになるところだが、コバライネンは元チームメートのハミルトンにマクラーレンにとどまるようアドバイスしている。
コバライネンは『Daily Mail(デイリー・メール)』に次のように語った。
「マクラーレンは素晴らしいよ。すごいチームだし、毎年のようにトップか、それに近い位置にいるし、もし困難を抱えたとしても巻き返すことができるんだ」
コバライネンは、ハミルトンにとってマクラーレンからメルセデスAMGへの移籍は賢い選択だとは思えない、と次のように続けた。
「伝統や、施設、安定性や予算の面から見ても、マクラーレンよりもいいチームはそれほど多くないよ」
「でも、最終的にはルイスが決めることだし、ときには変化が必要だと感じることもあるだろうね」
コバライネン自身は、ザウバーやロータスに移籍する可能性も取りざたされているが、ケーターハム側とはまだ来年以降の契約に関する話し合いはしていないと明かしている。
「最初(F1参入した2010年)からここにいるし、僕にとっては大事だよ。でも、もちろんもっと前に進んで行きたいし、もっと上位で争いたいね」と認めたコバライネンは、次のように締めくくった。
「まずは彼ら(ケーターハム)と話をするよ。それから自分自身がどこで何をするべきかということを考えて、そこから次の計画を立てることにしたい」