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ベッテル、ロズベルグの速さを認める

2012年08月10日(金)21:37 pm

2006年シーズンをもって一度F1を引退した7冠王者のミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)の復帰から3年目のシーズンも半分が終わり、この2年半のあいだシューマッハの力を一番近くで見定めてきたのはチームメートのニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)だろう。

そう意見を述べたのはシューマッハ、ロズベルグと同じドイツ出身のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)だ。幼い頃にカートで活躍していたベッテルの実力を見抜いたシューマッハがゲルハルト・ベルガー(元トロ・ロッソ共同オーナー/元F1ドライバー)にベッテルの存在を教えたという逸話もあるほど、この2人の関係は深い。ドイツ国内ではシューマッハに続くドイツ人F1王者であるベッテルを、今でも「ベイビー・シューミ(シューマッハの愛称)」と呼んでいる。

2006年の引退前、16年に渡るF1キャリアにおいて圧巻の強さを誇っていたシューマッハは、F1史上最も成功したドライバーに数えられている。そして、シューマッハは常にチームメートを上回る走りを見せてきた。

しかし、3年のブランクを経て2010年にF1に帰ってきたシューマッハとチームメートのロズベルグの戦績を比べると、その栄光は色あせてしまったようにも思える。シューマッハとロズベルグの予選戦績は、36対13でロズベルグが上位につけているのだ。

決勝レースでの獲得ポイント数を見ても、ロズベルグが2010年シーズンから獲得した308ポイントに対し、シューマッハの獲得ポイントは177ポイント。27歳のロズベルグが5回も表彰台に立ったのに対し、シューマッハが表彰台でシャンパンファイトを楽しんだのはたった1回なのだ。ロズベルグはポールポジションからの優勝も経験する一方で、シューマッハは2012年のモナコGP予選で最速タイムを記録するだけにとどまっている。(注:シューマッハは2012年モナコGP予選で最速タイムを記録したが、前戦スペインGP決勝で課されたペナルティーにより、5グリッド降格の6番手からレースをスタートした。)

この比較に、ベッテルも、友人であり良き師匠でもあるシューマッハはロズベルグに負けていると認めた。

「ミハエルは何も忘れていないし、見ていればわかるように(F1で走ることに)苦労もしていない、って言うこともできるんだよ」

「だけどね、ニコはほんとうにすごい仕事をしていて、(メルセデスAMGの)力を推し量るときに、基準になるのはニコなんだ」

「それ以外、言いようがないね」

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