将来の身の振り方について取りざたされているルイス・ハミルトン(マクラーレン)だが、本人によると、そんな事態にピリオドを打つ“気持ちの整理がついた”という。
「はっきりさせようと思う」とイギリスGP開幕直前の5日(木)、報道陣に語った。「つまり、もう決めたということさ。今後どうすればいいかは分かっている」
マクラーレンで2008年の世界チャンピオンになったハミルトンと同チームは、互いに今の関係を続けたがっているというのが、もっぱらのうわさだ。だが両者は契約金の額で開きがあるほか、表彰台に上がったドライバーに与えられるトロフィーの所有権についても意見を異にしている。
『Daily Mirror(デイリー・ミラー)』は、ハミルトンのマネジメントを担当する『XIXエンターテインメント』を率いるサイモン・フラーが間もなくマクラーレンと“交渉を開始”と報じている。
ところが、将来について決めたと語ったものの、実はまだハミルトンに契約する用意ができていないらしい。
ハミルトンはこのように語った。「もしかしたら8月終わりまで待つことになるかもね。あるいはさらに遅れる可能性だってある。ほんとうに分からないんだ。いつか契約は決まるだろうけどね」
ハミルトンの発言からは、何をしたいのかはっきりしない雰囲気が漂っている。
「契約は気持ちの負担にならないかって? そりゃ気になるさ。決めてしまえばスッキリするんだろうけど」と、ハミルトンは付け加えている。
マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、『Telegraph(テレグラフ)』に対して次のように今の事態を推し量っている。「ルイスは私の気持ちを知っている。彼だって残りたいはずだ。それと同時に、マネジメント会社が彼らの資産であるルイスを高く見積もろうとしているのは事実として受け入れなければならないね」と語った。