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ミハエル・シューマッハ、契約交渉に「感情」は挟まない

2012年06月21日(木)13:40 pm

メルセデスAMGは、リアウイングのDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)のデザインをマイナーチェンジした。これは、カナダGPでミハエル・シューマッハのDRSに出たトラブルを受けての変更である。

チーム代表のロス・ブラウンは、ある「非常に信頼性の高いパーツ」に出た1回限りの不具合だったが、それでもデザイン変更を行ったことを明かした。

シューマッハのマシンにばかりトラブルが続いているが、そのためにメルセデスAMGは大変なプレッシャーにさらされている。F1史上最多となる7度のタイトル獲得を果たしたシューマッハが復帰して3年目、契約が今年で切れる微妙な時期だ。チーム内でドライバーの待遇に差があるのではないかとうわさする関係者もいる。

「運命は信じないが、奇妙ではある」とブラウンも認める。

シューマッハのシートをめぐる状況に注目が集まる理由がもう1つある。やはり今年で契約の切れるマクラーレンのルイス・ハミルトンにとって、シューマッハのシートがおそらく唯一の現実的な移籍先と見られているからだ。ハミルトンは現在マクラーレンと交渉中だが、金額の面で折り合いがついていないと言われている。

一方、シューマッハ自身は、技術的なトラブルがメルセデスAMGとの契約交渉に影響をおよぼすことはないとして、スイスの『Motorsport Aktuell(モータースポーツ・アクチュエル)』誌へ次のように語った。

「F1での自分の将来に関して、感情に流されるようなことはあり得ない」

「ネガティブな影響もポジティブな影響もないよ」

またシューマッハは冗談で、今シーズン、時にはメルセデスAMGの「テストドライバー」になったような気がしたこともあると話したが、チームに対する信頼は揺らいでおらず、「見限ったりしない」と断言した。

シューマッハは、2012年7戦を終えて2ポイントしか獲得できていないが、2010年のF1復帰以来、最高の走りができているとも話していた。

「2011年の中盤以降は、ニコ(ロズベルグ/チームメート)と決勝の結果は同等だし、時々上回ることさえある」とシューマッハは自信を見せた。しかし、自身の将来はまだはっきりしていないことも認める。

「重要な要素がそろったとチームと僕自身が納得できたら、今後も力を合わせていくことについて話ができるだろう」とシューマッハは語った。

メルセデス・ベンツのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグは、「時間的制約はないし、ミハエルとまず最初に話をする」とシューマッハとの契約延長を優先する姿勢を見せている。

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