フランスの新たなスポーツ大臣バレリー・フルネーロンが、来年の復活が予定されていたF1フランスGPには「正式な合意」が存在していないと明かしている。
フランスGPの開催に前向きだったニコラ・サルコジ前仏大統領が先日の大統領選で敗北するまでは、F1の最高権威バーニー・エクレストンが所有するポール・リカール・サーキットでのフランスGPと、スパ・フランコルシャンでのベルギーGPを隔年で交互に開催する案でほぼ固まっていた。
しかし、フランソワ・オランド新大統領がフルネーロンをスポーツ大臣に任命したことから事態は一変した。
フルネーロンはまずポール・リカールの代理人と5日(火)に会談し、8日(金)には以前フランスGPが開かれていたマニ-クールの代表者とも会談を予定している。
5日(火)の会談を終えたフルネーロンは、「フランスGPの実現には多くの課題が残されています」と語った。
「本件が選挙期間中に大きく動いたことは理解しております。そのため、まずは関係者の皆さまにお会いしたかったのです」とフルネーロンが5日の『L’Equipe(レキップ)』に語っている。
一方、ル・キャステレの市長をはじめとするポール・リカール側の代理人は、大臣との会談後に懸念が増したことを認めている。
「新政権はポール・リカールでのフランスGP開催に州が責任を負い続けることを求めているが、代理人としては確信が持てない」
「新スポーツ大臣は、予算を信用できないと言い、バーニー・エクレストンと州の交渉の過程も、市民に対して開かれておらず不透明であると指摘している」とポール・リカール側の広報はコメントした。