レッドブルのタイトル防衛への望みが絶たれつつあるとの見方を、現チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は笑い飛ばしている。
ライバルチームのフェラーリ、マクラーレン、メルセデスAMGからの指摘により、F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)はモナコGPに勝利したレッドブルのフロアに作られた穴が規約違反であると裁定した。
先月のバーレーンGPでベッテルの勝利を支えたクルマにも同様の処理が施されていたとみられ、モナコでのマーク・ウェバー(レッドブル)との勝利と合わせてレッドブルが今季に挙げた2勝の両方が、規約違反のクルマによるものだったことになる。
『Bild(ビルト)』に規約違反が判明したフロア部分について聞かれたベッテルは「フロアはフロア、それだけだよ」と答え、こう続けた。
「(規約違反の裁定により)僕たちが大きく不利になるとは思っていない」
また、ベッテルは『DAPD通信』の取材に、「僕たちの開発スピードは速いんだ。だから、カナダではいつものように新しい空力パッケージを使うよ」と語っていた。