【映画】ジョニー･デップ、ファンに感謝 会場に戻り異例の1時間30分ファンサービス
レッドカーペットに招待された1,000人のファン、沿道に集まった2,500人のファン、合わせて3,500人もの熱狂的なジョニー･デップファンに加え、集まった200名ものマスコミは、ますますジョニー･デップの虜（とりこ）になったことだろう。
異例の1時間30分という長時間ファンサービス、それも会場に戻ってくるという演出付き。これがハリウッドスター、ジョニー･デップの魅力であり、今作ではプロデューサーも務めるデップの実力だ。デップがなぜこれほどまでに魅力的で人をひきつけ熱狂させるのか。その理由を知るには十分すぎる時間だった。
デップは12日（木）、映画『ダーク・シャドウ』ジャパンプレミアに出席するため『ツーリスト』のプロモーション以来1年2ヶ月ぶりに来日し、成田空港に集まったファン約700人の歓声に応えた。その後、六本木に集まった3,500人ものファンが待つレッドカーペットに到着すると熱烈な歓迎を受け「いつも温かい歓迎をしてくれてうれしい」と笑顔でファンへのサインや握手に積極的に応じ、小さな子どもにも語りかけるなど本作と同じく「優しさ」があふれ、気がつくとあっという間に1時間が経過していた。その後、ジャパンプレミアのステージにティム・バートン監督と登壇し、作品の魅力や想（おも）いなどを語った。
ジャパンプレミア後には隣接する映画館で舞台あいさつを行うハードスケジュールとなっており、ジャパンプレミアのステージは15分程度で終了。デップはステージから降壇したところで少し立ち止まりスタッフと会話。大歓声の中、会場を後にし、一部ファンが帰ろうとしたそのとき、場内アナウンサーがやや興奮気味に「ジョニー･デップが戻ってきます」とのアナウンスに場内のファンも大興奮。突然の予定変更だったため、演出と思った記者団から殺到する質問に、会場スタッフは「予定になかったことなので、いつ戻ってくるか全くわかりません」と焦り気味に応えていたほど異例の事態。ファンを大切にする事で有名なデップならではのスペシャルサプライズだった。
そして約30分後、「皆さん、お待たせいたしました。ジョニー･デップの再登場です」の場内アナウンスに、再び場内は大歓声に包まれた。再度レッドカーペットに戻ったデップは、約30分間の延長ファンサービスと記者団へのサービスを続けるなど丁寧に応対し、世界的に人気のハリウッドスターの魅力は、会場の全員を虜にするほど異例中の異例となるジャパンプレミアとなった。
ジャパンプレミアには、俳優の大東駿介、歌手の平原綾香、タレントの国生さゆり・甲田英司夫妻、LiLico、お笑いコンビ・Wコロンのねづっち、漫画家の内田春菊・紅甘親子が来場した。デップの会場入りと、ねづっちの登場が重なったため、ねづっちは突然聞こえた悲鳴のような熱烈的大歓声の中、恐縮しながらレッドカーペットを早歩きで通りすぎていた。
映画『ダーク･シャドウ』は、1966年から71年の5年間にわたり全1225話も制作された米ABCテレビで昼時間に放送の人気ドラマ『Dark Shadows』（日本未放映）を原作に、オールスターキャストで映画化したブラック・ファンタジー。1970年には劇場版『血の唇』（1971年日本公開）、1971年には劇場版第2弾『Night of Dark Shadows』が制作されている。
1963年6月9日生まれのデップは、子ども時代に家へ走って帰ってはテレビにかじりついて見ていたほど原作テレビシリーズの大ファンで、今回、自ら映画化権を獲得し、プロデューサーとしてもかかわり、子ども時代からの念願であったバーナバス･コリンズ役で自身初のヴァンパイアを演じている。
しかし、その変幻自在な演技からカメレオン俳優の異名を持つデップが仕掛けるヴァンパイアは、普通のヴァンパイアのわけがなく、誰も見たことがない以下のような新種のヴァンパイアだ。
1，愛人の魔女をフッて、ヴァンパイアにされた
2，200年ぶりによみがえったので、時代についていけない
3，髪型が変
4，サングラスと日傘があれば、太陽光もへっちゃら
5，とっても家族想（おも）い
名コンビ、バートン監督との8作目となる本作は、また新しいデップの魅力がたっぷり詰まっている。共演する女優陣も豪華だ。200年前からの因縁を持つ美女に『007／カジノ・ロワイヤル』のエヴァ・グリーン、コリンズ家の現当主には『ニューイヤーズ・イブ』のミシェル・ファイファー、一家と同居する医師に『アリス・イン・ワンダーランド』のヘレナ・ボナム＝カーター、コリンズ家のひねくれ気味の長女には現在人気急上昇中のクロエ・グレース・モレッツなど、実力派の女優が顔をそろえた。
『ダーク・シャドウ』は、5月19日（土）より丸の内ルーブル他全国ロードショー。
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