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グループ・ロータス、F1チーム株の買収権があると明かす

2012年04月13日(金)7:13 am

マレーシアの自動車メーカーのプロトンは、傘下に収めるスポーツカーメーカー「ロータス」の名を冠したF1チームの所有権を10%まで購入することができる権利を持っているようだ。

今週、投資会社のジェニイ・キャピタルが所有するロータスF1チームとロータスのタイトルスポンサー契約が終了したと発表されて以降、ロータスの母体であるグループ・ロータスの財務状況に関するうわさに拍車が掛かった。

グループ・ロータスは怒りを込めて一連の憶測に対応したが、「問題」に取り組んでいることも認めている。グループ・ロータスは以前F1における「ロータス」の名称の使用を巡り、法廷闘争にまで発展した問題の相手トニー・フェルナンデス(ケーターハム/チーム代表)をやり玉に挙げた。

フェルナンデスは2010年、グループ・ロータスから名称の使用許可を得てロータス・レーシングの名でF1参戦を開始。しかし、グループ・ロータスがモータースポーツ活動を拡大し、ルノーF1(現ロータス)のスポンサーになったことから、フェルナンデスへの名称使用許可を取り下げた。

だが、これを不服としたフェルナンデスは、グループ・ロータスが管理していなかったチーム・ロータスの名称権を獲得し、2011年はチーム・ロータスとしてF1へ参戦。一方、ルノーF1はロータス・ルノーGPとして参戦し、2チームがF1で「ロータス」を名乗る事態になった。

この問題は法廷での争いにまで発展したが、最終的にはフェルナンデスが軽量スポーツカーメーカーのケーターハムを買収し、今年からケーターハムとしてF1に参戦することで決着を見た。しかし、グループ・ロータスとロータスF1チームの契約は終了したものの、同チームが今後も「ロータス」を名乗ると発表したことから、F1における「ロータス」の名を巡る問題が再び注目されていた。

さらに、財務状況に関するうわさを加速させたとしてグループ・ロータスは、ケーターハム社の首脳でもあるイギリス人ジャーナリストのジョー・サワードも非難した。

「ほかの一部の者とは違い、われわれは必要以上に個人的な問題にすることを望んでいない。よって彼のロータスに関する記事がどれほど“独自”なものか判断はあなた方に任せる」とグループ・ロータスはメディア向けの声明文の中で述べている。

グループ・ロータス側によると、ジェニイ・キャピタルに対し4,700万ドル(約38億円)を貸し付けており、F1チームの資産が担保になっているとのことだ。

「それに加え、プロトンは今でもロータスF1チームの10%を買収することができる権利を有している。もしロータスF1チームがプロトンに対する返済義務の履行を怠った場合は、さらにもう10%買い足すことが可能となる」とグループ・ロータスは明かした。

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