NEXT...F1開催スケジュール

マッサ「レースでは最も速い者が勝つとは限らない」

2012年04月13日(金)4:52 am

フェラーリのフェリペ・マッサが、上海インターナショナル・サーキットで開催される中国GP(15日決勝)に向けた意気込みを語った。

フェリペ・マッサ
「中国は大きな国だけど、F1に対する中国人の熱狂もそれと同じくらいにすごいんだ! シーズンを通して見ても、これほどまでに熱心なファンがいる国は珍しいよね。ここに匹敵するのは、イタリアとブラジルくらいじゃないかな」

「2日前上海に到着したとき、たくさんの人が空港で僕たちを出迎えてくれた。しかも僕やフェリピーニョ(マッサの息子)にプレゼントまで用意していてくれたんだ。それだけではなくて、昨日@felipe1massa(マッサのツイッター)にも書いたけど、ホテルの外にまでファンがあふれかえっているんだよ。雨も晴れも関係なくね」

「僕はこういう暖かさや熱狂といったものが嫌いじゃない。街全体にエネルギーがあふれているんだ。街が生きていると言っても良いくらいだよ。前にも言ったけど、こういった情熱みたいなものは、僕の故郷サンパウロを思い出させるんだよね」

「ブラジル人と中国人という違いはあっても、この国の活気はとても似ていると思う。面白いことはたくさんあるしね。でもこの2日間は、妻と息子とリラックスした時間を過ごすことができたから良かったよ。彼らは初めての中国だったからね」

「今日の午後は、フェラーリとパートナーのため、広報活動に参加したんだ。あと数日この仕事は続くけど、中国のように急成長を遂げる国で開催されるレースの場合、これは普通のことだよね。これも僕の母国ブラジルとの共通点だよ」

「明日の午後には、レースに向けたいつも通りのミーティングを、エンジニアたちと行う予定なんだ。金曜(13日)から日曜(15日)まで、特に問題のないグランプリにしたいと思っているよ。もちろん、それが簡単でないことは十分に理解している。この短期間でマシンの状態が劇的に改善されたとも思ってはいない。フェルナンド(アロンソ/チームメート)がオーストラリアとマレーシアで見せたように、チームで一丸となって、最後の一滴まで性能を絞り出すことに努めないといけないよね」

「先週も、僕はマラネロ(フェラーリの本拠地)を訪れた。メルボルン(オーストラリアGP)とセパン(マレーシアGP)で上手くいかなかった点をシミュレーターで検証して、中国GPとバーレーンGPに生かすためだよ」

「僕にとっては難しい状態になっているし、この状態を続けるわけにはいかない。続けたくもないよ。外部から僕に対する批判がたくさん出ているのは分かっているけど、こういうことは今回が初めてではないし、もう慣れたけどね。もっとも、チームは僕を十分に信頼してくれていて、これは何よりも重要なことだ。悪い状況がすぐに良くなることは過去に何度も経験しているから、これについてはきちんと理解しているつもりだよ」

「去年の中国GPは6位という結果だった。ハード側タイヤとの相性が悪く、レースの後半がかなり厳しかったんだ。43周目までは2番手に付けていたのにね。過去に2度、僕は中国GPで表彰台を獲得している。1度目は2007年の3位で、2度目は2008年の2位だ」

「僕はこのコースが好きなんだ。ここにはいろいろなタイプのコーナーがあると同時に、長いストレートもある。このストレートは、DRS(可変リアウイング)がなかった時代でさえ追い抜きが可能だったから、DRSがある現在はなおさら追い抜きがしやすくなるね。今年のフェラーリは特に最高速度の点で苦しんでいるから、このストレートはちょっと厳しいかもしれない。でも、レースでは最も速い者が勝つとは限らないよ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック