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F1バーレーンGP、全チーム参加か中止か

2012年04月13日(金)7:15 am

バーレーンGP開催を巡る事態がいよいよ深刻な局面に達している中、F1に参戦している全12チームの大半はこの件に関してのコメントを控えている。

来週末サヒールで開幕するバーレーンGPを取り巻く情勢は不安定なものになっている。『CNN』が各F1チームに取材したところ、12チームの内、9チームはコメントを控えたが、チャンピオンチームであるレッドブルは、レースに参加するか否かの決定権はF1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が握っているとし、「どのレースに参加するかを選ぶ権利はチーム側にない」と返答した。

その一方で、レッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソは、土壇場でのキャンセルにも備えているようだ。トロ・ロッソの広報担当者は「一部のチームは現地へ向かいその他のチームは行かないといった事態は、まず起こらないと思う。全員行くか、誰も行かないかのどちらかになるだろう」とコメントしている。

『BBC』や『Daily Telegraph(デイリー・テレグラフ)』など一部メディアは、ほとんどのF1チームがレースの中止を予想していると報じた。さらに『Daily Telegraph(デイリー・テレグラフ)』は、F1の最高権威者であるバーニー・エクレストンが現時点でバーレーンGP開催は「確実なものではない」と認めた発言を引用している。

その一方でエクレストンは『UK Express(ユー・ケー・エクスプレス)』紙へ、「私の部下たちが現地にいるが、彼らはまるでロンドンにいるときと同じように歩き回っているし、現地での生活を満喫している」とバーレーンGP開催に向けて前向きな発言を残した。

そんな中『AFP通信』などの主要メディアは11日(水)、「ナイフなどの凶器を振り回した」抗議者が村人を襲撃したという、良からぬ兆候を報道している。

ビタリー・ペトロフ(ケーターハム)のマネジャーであるオクサナ・コサチェンコは、バーレーンの一件を巡りF1チームは「二派に分裂している」と指摘した上で、「もしバーニー・エクレストンが安全と落ち着いた環境、それにレースの開催がいかなる政治的用途にも用いられないという保証をしてくれるのであれば、私たちは現地へ行くでしょう」と『RIA Novosti(ロシア・ノーボスチ通信社)』に語り、こう続けた。

「チームのホテルにもより一層の警備が必要です。それに観客も守られるべきですね」

現在FIAの会長を務めているジャン・トッドは、沈黙を守っている。しかし、『Guardian(ガーディアン)』紙は今週末にレースが開催される中国で、トッドがバーレーンGP決行を各チームに伝えるのではないかと予想。さらに、その中国でのミーティングで、エクレストンも同様のメッセージを発するだろうという記事を『Guardian(ガーディアン)』は掲載している。

だが、バーレーン情勢にはついにアメリカ大統領のバラク・オバマもコメントし、バーレーンにおける暴動をアメリカとしても「大いに憂慮している」との声明を発表した。

さまざまな情報が錯そうしているが、2011年のF1王者セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は上海で報道陣に対し「キミたちの方が僕よりもいろいろと知っているよ」と語っていた。

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