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ピレリ、2011年のクルマ提供を要請

2012年01月27日(金)13:00 pm

F1にタイヤを供給しているピレリが各F1チームに対して、2012年にサーキットでタイヤテストを行うために、クルマを提供することに合意してくれるよう要請している。

昨年からブリヂストンに代わってF1における唯一の公式タイヤサプライヤーとなったピレリは、F1に持ち込むことになったP-Zeroというブランド名のタイヤの開発を行うために、昨年は2009年シーズンをもって撤退したトヨタのクルマを改良し、ニック・ハイドフェルド、ペドロ・デ・ラ・ロサ、ロメ・グロジャン、そしてルーカス・ディ・グラッシなどのドライバーの協力を得てテストを行っていた。

しかし、ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーによると、当時使用していたトヨタのクルマ(TF109)はかなり古くなってしまったため、ケルンにあるトヨタのファクトリーに送り返されたという。

フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』が、ヘンベリーは来月の終盤に行われるF1委員会の次回会合において、新たな解決方法について協議を行う予定だと伝えている。

その記事によれば、ヘンベリーはF1チームに対して、今シーズンを通じてタイヤのテストを行うために2011年仕様のクルマを提供して欲しいと考えているとし、次のように語っている。

「まだ合意には至っていない。シミュレーション(作業)は行っているが、われわれが必要としている開発的な作業を行うためには、早いうちに実際にサーキットでテストする必要がある」

『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』は、現在、その障害となっているのが崩壊の危機にあるFOTA(フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション)だとしている。

FOTAは、F1の商業権やルールに関して協議を行うことを目的としてF1チームが結束して組織されたものだが、コスト制限協定等に関して組織内に不和が生じたことなどもあり、昨年末にフェラーリ、レッドブル、ザウバーなどが相次いで脱退し、実質的にその機能の継続が危ぶまれている。

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