ラリーで重傷を負って以来、復帰に向けてリハビリを続けている元F1ドライバーのロバート・クビサは、F1にタイヤを供給しているピレリのF1テストドライバーとして復帰できるかもしれない。
ピレリの現テストドライバーである、ハイメ・アルグエルスアリは2013年のシーズンからレースドライバーとしてF1に復帰する可能性もあるとされている。
2011年初頭のラリー事故までは、F1でも屈指の実力者と評されていたクビサだが、最近19ヶ月のリハビリを乗り越え、イタリアの小規模なラリーに出場した。
ラリーでの結果は良好だったが、負傷した右腕の可動域がまだ狭いため、F1への完全復帰は少なくとも2014年以降になるだろうとしている。
しかし、ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーはドイツ紙『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に、クビサをテストドライバーとして迎える可能性はあるかもしれないと語っている。
「単なる可能性だよ。今彼がテストドライバーを引き受けられる状態にあるかどうかも分からない。ただ、彼はわれわれが探しているドライバーとしてはぴったりだよ」
ヘンベリーは、クビサとずいぶん長い間直接話していないとしながらも、「もしクビサが完全に回復していて、一年間われわれと走れるのであれば、2014年にF1復帰する際にも良い条件が得られるんじゃないかな。もしそうなったら最高だね」と語った。