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ピレリタイヤ批判に反論するテストドライバー

2012年05月01日(火)0:29 am

ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)がピレリタイヤの特性を批判したことが大きく報じられているが、ピレリでテストドライバーを務めるルーカス・ディ・グラッシは、これに反論している。

シューマッハはバーレーンGPの決勝後、ピレリの今季F1タイヤがあまりに早く摩耗してしまうため、コーナーを曲がるときにセーフティカーのようにスピードを落とさなくてはならないこともあると不満を口にし、ピレリを批判していた。

これに対し、ハイメ・アルグエルスアリとともにピレリのテストドライバーを務めるディ・グラッシが『Globo(グローボ)』へ次のように語っている。

「ある意味で彼(シューマッハ)は正しいよ。常に100%で走ることはできない。なぜなら現在のタイヤはレースを通じての戦略面を強調するように設計されているからね」

「ドライバーは、レースのどの部分でタイヤを最も生かすか考えなくてはならないんだ」

2010年にヴァージン(現マルシャ)で走っていたディ・グラッシは、今シーズンここまで面白いレースが展開されたのはピレリタイヤによるところが大きいと考えているようだ。

「タイトル争いはとても拮抗(きっこう)している。それは誰にとってもいいことだよ。特にファンにとってはね。部分的には、ピレリが昨年収集されたデータをもとに、今年に向けてよい決断をすることができたおかげだよ」

過去7度F1タイトルを獲得したシューマッハとは違う見解を持っているもう1人のドライバーは、シューマッハのチームメートであるニコ・ロズベルグだ。中国GPで初優勝を飾ったロズベルグは、母国ドイツのメディアに対して次のように語っている。

「F1はさらに面白くなったよ。すべてのことが変わってきているからね。同じクルマ、同じドライバーがいつも先頭から走り去っていくより、とてもいいよ」

「タイヤの状況によって、レースはとても変化に富んだものになっている。ものすごく難しいけれど、同時にとてもワクワクするよ。僕たちはそれに慣れていかなくてはね」

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