今週にバルセロナで行われたF1開幕前テストにおいて、4日間全体でのトップタイムを記録した小林可夢偉(ザウバー)だが、「リアルな結果ではない」と語っている。
可夢偉はバルセロナテスト最終日の24日(金)、午前中のセッション終盤に予選シミュレーションを実施し、4種類あるタイヤのうち2番目に軟らかいソフトタイヤで今回のテスト最速となるタイムを記録した。しかし、可夢偉はこのトップタイムについて『ESPN F1』へ次のように語っている。
「何もないよりはマシですし、間違いなくビリよりはいいです。これはリアルな結果ではないですね。今の状況については、誰よりも僕が一番分かっています。マクラーレンやレッドブルがこんなに遅いとは思っていませんよ」
来週には、再びバルセロナでテストが行われ、このテストが3月18日(日)の開幕戦オーストラリアGPに向けた最後のテストとなる。しかし、来週のテストにザウバーが持ち込む新パーツは多くなさそうだ。
「1週間で新パーツを用意するのは簡単なことではないんです。ただ、燃料をたくさん搭載したロングラン(一度に多くの周回を走ること)やセットアップにもっと取り組む必要があります。もちろん、新パーツを持ってくることができれば最高ですが、1週間では足りないと思います」と可夢偉は加えた。