2005年と2006年のF1チャンピオンである41歳のフェルナンド・アロンソが、あと3年か4年現役F1ドライバーとして続けていく可能性があると示唆した。
■注目を集めるアストンマーティン2023年型マシン
2022年にはコンストラクターズランキング7位という不本意な結果に終わったアストンマーティンだが、昨年限りで引退したセバスチャン・ベッテルの後任としてアロンソを迎えた2023年には昨年とは大きく異なる新型F1マシンを投入してきている。
そして、先週バーレーンで行われたF1公式プレシーズンテストでその2023年型アストンマーティンF1マシン『AMR23』のステアリングを握ったアロンソは、F1関係者を驚かせるほどのパフォーマンスを示していた。
スペインの著名なジャーナリストであるアントニオ・ロバトは、スポーツ紙『Marca(マルカ)』に次のように語っている。
「彼らが成し遂げたことはほとんど理解できないほどだ」
「ほかのチームが昨年のマシンを進化させたのに対して、アストンマーティンはすべてをゴミ箱に捨て去り、95パーセント新しいマシンを造ってきた」
「そして、肝心なのは、それがうまくいっただけでなく、みんながそれに驚いたということだ」
■今年のマシンは昨年とはかなり違うとアロンソ
しかし、今季アルピーヌからアストンマーティンに移籍してきたばかりのアロンソは、今年のアストンマーティンF1マシンに関しては控えめなコメントを行っている。
「ラップタイムがすごく注目されているのは知っているよ。だけど、ほかのドライバーたちが何をしているのかは決してわからないんだ」
「でも、このマシンは運転しやすいし、昨年とはかなり違う作動領域を持っている。今後のマシンのためのいい土台にはなりそうだよ。だけど、現時点ではそれ以上のものではないよ」
■あと4年F1で戦う可能性を示唆したアロンソ
現役最年長F1ドライバーであるアロンソは、今年の7月には42回目の誕生日を迎えることになる。だが、すでにあと4年現役生活を続けるという青写真も描いているようだ。
「僕には無制限に時間があるわけではないよ。僕は20歳じゃないんだ」
「でも、願わくは、残りの現役時代にアストンマーティンでタイトルを獲得できるといいね」
母国スペインの日刊スポーツ紙『AS』にそう語ったアロンソは、微笑みを浮かべながら次のように付け加えた。
「頭の中には最低2年というのがあるけれど、その一方で3年、4年という気持ちもあるよ」。