F1第17戦シンガポールGP(マリーナ・ベイ・ストリート・サーキット)は3日間で過去最高30万2千人の観客を集め、決勝レースは雨の影響でスタートは1時間5分遅れで始まったが、本来61周のレースは、複数回のセーフティカーが出たため規定時間の2時間が経過した時点の59周目でチェッカーフラッグが振られた。
●【2022F1第17戦シンガポールGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
スタートでトップを奪ったセルジオ・ペレス(レッドブル)がシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抑えて逃げ切り、一度も順位を譲ることなくシンガポールGP初優勝、モナコGPに続き今季2勝目を挙げた。3位にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が入り、フェラーリは優勝こそ逃したものの表彰台の2つを確保した。
難しいコンディションとなったF1シンガポールGPを、ジョディ・エジントン(テクニカル・ディレクター)が次のように振り返った。
■ドライタイヤに交換するタイミングを早めすぎたことが原因
アルファタウリF1:ジョディ・エジントン(テクニカル・ディレクター)
スターティンググリッド:7番手、10番手
決勝レース:10位、リタイア
「チームとドライバーの懸命な努力の結果、今夜は2台とも良いポイントを獲得する機会を最大限に生かすことができなかった。これは、エンジニアリングチームがドライタイヤに交換するタイミングを早めすぎたことが原因だ」
「その結果、2人のドライバーがトラックポジションを失い、ユウキ(角田裕毅)もその直後に滑ってしまった。1台しかチェッカーを受けることができず、ポイントも大幅に減らすことになってしまった」
「今夜は両手で掴まなければならないチャンスを逃してしまったので、これからチームとしてレースを詳細に振り返り、改善点を把握し、次回はこのようなチャンスを生かせるよう学習していくよ」。