レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、今週末に行われる自分のホームレースである第15戦オランダGP(4日決勝)ではフェラーリの方が有利だろうと考えている。
■オランダのサーキット特性はフェラーリに有利
今季の夏休み明け最初のレースであった先週末のベルギーGPでは、エンジン交換によるグリッドペナルティで14番グリッドから決勝をスタートしたフェルスタッペンだったが、ライバルチームのドライバーたちを次々にオーバーテイクし、最終的には大きな差をつけてトップチェッカーを受けた。
だが、フェルスタッペンは、ベルギーGPが行われたスパ・フランコルシャン・サーキットと今週末のオランダGPの舞台となるザントフォールト・サーキットではコース特性が大きく異なることから、ここではフェラーリの方が有利だろうと次のように語っている。
「ザントフォールトではもっとダウンフォースが求められるんだ。だから、僕らが優位に立つのは難しくなるだろうね」
「僕は、あそこではフェラーリが強いと予想しているよ」
■フェラーリのサインツも自信「ザントフォールトは僕たちに合うサーキット」
先週末のベルギーGPではポールポジションからスタートしたものの、結局レッドブルのフェルスタッペンとセルジオ・ペレスにかわされて3位でレースを終えたフェラーリのカルロス・サインツも、オランダでは自分たちの強さをもっと示すことができるだろうと期待している。
「ザントフォールトは僕たちによく合うサーキットのはずだよ」
「そのあとのモンツァ(第16戦イタリアGP/11日決勝)はまたレッドブルに有利になるはずだけど、僕たちは今週の日曜日に勝てるように頑張るよ」
■「残りのレースすべてで勝つ必要はない」とレッドブル首脳
しかし、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、たとえザントフォールトではフェラーリが強いとしても、2022年のF1タイトル争いという観点からすれば、それほど心配する必要はないと考えているようだ。
実際のところ、現時点ではランキングトップのフェルスタッペンとランキング3番手に位置しているフェラーリのシャルル・ルクレールの差は98ポイントにまで開いてしまっており、レッドブルとフェルスタッペンが絶対的に優位に立っているのは間違いないからだ。
「ベッテル以来、レッドブルがこれほど圧倒したのは見たことがなかったよ」
レッドブルで2010年から4年連続でF1チャンピオンとなったセバスチャン・ベッテル(現アストンマーティン)に言及しながらそう語った79歳のマルコは次のように続けた。
「今、我々には大きなアドバンテージがあるし、すべてのレースで勝つ必要はないんだ」
「もしも勝てないとわかれば、ポイントを稼げばいいだけだ。 あと8レースあるし、安心するにはそのうちあと2レースか3レースで勝つ必要があると思っているよ」
■母国レースをファンと一緒に楽しみたいとフェルスタッペン
オランダ出身ドライバーであるフェルスタッペンもマルコと同じような考えで今週末の母国レースに臨むつもりのようだ。
「もちろん、ホームレースでいい結果を出したいと思っている。ポイントを獲得するのが重要なんだ」
そう語った24歳のフェルスタッペンは次のように付け加えた。
「ただ、ファンのみんなと一緒にこの週末を楽しみたいと思っているし、すごく素晴らしいものになるだろうね」。