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ミック・シューマッハにはウィリアムズ移籍のチャンスもあるとドイツ出身元F1ドライバー

2022年09月01日(木)6:21 am

ドイツ出身元F1ドライバーであるティモ・グロックは、自分の後輩にあたるミック・シューマッハ(ハース)が2023年にウィリアムズに移籍する可能性があると考えている。

最近、大手自動車レース専門誌が、シューマッハがフェラーリのドライバー育成プログラムである“アカデミー”との契約を更新せず、今後はイタリアの名門チームとは別の道を歩むことになると報じた。

だが、シューマッハの母国ドイツの放送局『RTL』は、そう断言するのは時期尚早だと考えているようだ。

■フェラーリとシューマッハの交渉はこれからだとドイツのテレビ局

『RTL』の特派員を務めるフィリクス・ゴーナーによれば、現在我々が知っている唯一の事実は、シューマッハとフェラーリが結んでいる契約が今年末に切れるということだけだという。

「彼は2019年からこのプログラムの一員となっている。これから、彼はフェラーリと共に新たな決断をしなければならない。続けるのかどうかをね」

そう語ったゴーナーは次のように付け加えている。

「だが、まだ何も決定はしていない」

『RTL』は、F1界のレジェンドであるミハエル・シューマッハの23歳の息子は、来週末にモンツァで開催される今季のF1第16戦イタリアGP(9月11日決勝)のレース期間中、もしくはレース終了後にフェラーリとの交渉の席に着くことになるとしている。

また、同じドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』によれば、シューマッハのマネジャーを務めているサビーネ・ケームにコメントを求めているものの、まだ回答は得られていないという。

■フェラーリとの関係終了を示す状況証拠も?

だが、実際のところ、今シーズン限りでシューマッハとフェラーリの関係が終わることになるのは間違いないだろうと考えている者が多いのは事実だろう。

その状況証拠のひとつは、ハースがイタリアGPと第19戦アメリカGP(10月23日決勝)の金曜フリー走行で昨年までアルファロメオで走っていたアントニオ・ジョビナッツィを起用することを明らかにしたことだろう。ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、これはフェラーリから要請を受けてのことだと認めている。

これは、フェラーリが現在リザーブドライバーを務めているイタリア人ドライバーのジョビナッツィをシューマッハの後任として2023年にハースに送り込むことを考えてのことだろうと推測している者も少なくない。

■シューマッハにはハース以外の選択肢はないとドイツの先輩F1ドライバー

また、シューマッハに関しては、すでにシュタイナーとの関係がこじれてしまっているとも考えられている。

シューマッハと同じドイツ出身元F1ドライバーであるクリスチャン・ダナーは、シューマッハとシュタイナーが今年たびたびメディアを通じて相手を批判してきたことに言及しながら次のように語っている。

「タンゴを踊るには2人必要だと言われるが、これはそういうケースだよ」

「チーム同様、ドライバーも相手をあざけていたからね」

「私は今シーズン初めに、ミックは今年ハースと和解し、楽しみ、パンケーキを作る必要があると言ったんだ。それは彼が来年手に入れられる唯一のマシンだからだよ」

「ミックはマクラーレンでドライブしたいところだろうが、ピアストリやフェルスタッペン、あるいはルクレールのような並外れたドライバーでない限り、マクラーレンは若いドライバーを必要とはしていないよ」

1980年代後半にザクスピードやアロウズなどでF1を戦った経験を持つ64歳のダナーはそう語ると、次のように付け加えた。

「だから、私はミック・シューマッハがハースに残れることを願っている。そうでなければ、彼にとっては難しいことになるだろうね」

■ウィリアムズ移籍の可能性はあるとグロック

こうした中、かつてジョーダンやトヨタで活躍したグロックは、シューマッハには2023年にウィリアムズへ移籍する可能性が残されていると考えているようだ。

「ミックは自分が得た選択肢を取らなければならない」

『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』にそう語った40歳のグロックは次のように付け加えた。

「ウィリアムズは若いドライバーをうまく育てて次のステップに進めることができるチームであることを何度も示してきた。 だから、彼にとってはいい動きになると思うよ」

ウィリアムズは、イギリス生まれのタイ国籍ドライバーであるアレクサンダー・アルボンと2023年から複数年に及ぶ契約を結んだことが明らかとなっている。だが、カナダ人ドライバーのニコラス・ラティフィに関しては今シーズン限りでほかのドライバーと交替させられることになる可能性が高いと考えられている。

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