メルセデスのチームCEO件代表であるトト・ヴォルフが、中国国内で3つのF1グランプリを開催することができれば素晴らしいだろうと語った。
■2023年のF1は全25戦に?
今年は過去最多となる年間23戦が予定されていたが、現時点では第17戦に予定されていたロシアGPがキャンセルされたことにより22戦となっている。だが、まだどこかのサーキットでロシアの代替開催が行われる可能性もあり、場合によっては計画通り23レースが開催される可能性も残されている。
F1ではすでに2023年のカレンダー策定に向けて動きだしているが、来年は上海での中国GPが復帰することに加え、カタールGPとラスベガスGPが新たにカレンダーに加えられることになっている。
ロシアGPが消えるとはいえ、現行のカレンダーにその3レースを加えれば、それだけで年間25戦が行われることになる。
現在、F1、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)、各F1チームが結んでいる協定では年間に最大25戦まで行うことが可能とされているものの、現実的には25戦の実施は不可能だという声も多い。
■ヨーロッパの伝統F1レースに存続の危機
こうした中、今年で現在の開催契約が切れるモナコ、フランス、ベルギー、オランダなど、ヨーロッパのサーキットのいくつかがカレンダーから消えることになるのではないかと考えられている。
実際のところ、これまではヨーロッパが主体となっていたF1が、アメリカ、中東、アジア、アフリカといった地域への拡大を目指しているのは事実だ。
■重要な市場である中国で3戦開催できたら最高だとメルセデスのボス
そうした状況のもと、中国の『Xinhua(新華社通信)』が、ヴォルフが次のように語ったと報じている。
「以前は上海に行っていたが、過去2年はそうすることができなかった。しかし、ここ(中国)は我々にとって重要な市場だ」
「私は上海だけでなく、北京でもレースをしたいと思っている。我々メルセデスにとって素晴らしい市場だし、我々はそこに強い足跡を残していくべきだと考えているよ」
「今後、アメリカでは3レースが行わることになる。そして、中国でも同じことができれば、素晴らしいだろうね」とヴォルフは結んでいる。