2021年以降は全F1チームが共通のギアボックスを搭載することになるかもしれない。
F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)、F1オーナー、各F1チームとの間に結ばれている現在のコンコルド協定は2020年に満期を迎えることになる。
現在F1オーナーのリバティ・メディアやFIAが中心となって2021年以降のF1運営ルール策定に向けた動きがとられているが、その一貫としてこのほどFIAが2021年以降に導入を検討している標準ギアボックスの入札要領を発表した。
FIAとしては2021年以降ギアボックスメーカー1社を公式サプライヤーとし、全チームが同じギアボックスを使用することを目指しているということだ。
FIAは、F1参入に興味があるギアボックスメーカーは3月15日(金)までに申請を行うように求めており、その入札要領には次のように書かれている。
「供給メーカーを1社に絞る目的は、チームあるいは供給メーカーが自分たちのギアボックスを独自に設計する必要をなくすことで競技者のコストを大幅に削減するとともに、現在のギアチェンジ性能レベルを維持することにある」
FIAによれば、ギアボックスそのものはひとつのメーカーによる共通のものになるが、そのハウジング(ケース)はこれまで通りチームが独自に設計することになるという。これは、それによってサスペンションやギアボックスまわりの設計の自由度を残すことが重要だと考えているためだ。