2016年のF1チャンピオンであるニコ・ロズベルグが、フォーミュラEには「未来」があると語った。
2016年の最終戦F1アブダビGPで初タイトル獲得を決めたロズベルグは、その直後にF1からの引退を発表。そしてドライバーとしてF1に復帰することは全く考えられないとしている。
■フォーミュラEチーム代表就任のうわさもあるロズベルグ
だが、そのロズベルグに関して最近うわさされているのは、2019年からの参戦が決まっているメルセデスのフォーミュラEチームでチーム代表もしくはそれに準ずる要職に就くのではないかというものだ。
母国ドイツの『DPA通信』からそうした可能性について質問を受けた32歳のロズベルグは次のように答えた。
「これからもレースは僕にとっての楽しみであり続けるだろうし、どうなるか様子を見ることにしよう。僕は今後も自分たちのスポーツに情熱を傾けていくつもりだし、いろんな選択肢があるだろうね」
「明日からすぐに始める必要はないし、10年後の話かもしれない。だけど、あらゆる可能性を排除するつもりはないよ」
■興味深い将来の自動車技術進展
ヨーロッパの主要国が2030年あるいは2040年をめどに化石燃料を用いる内燃機関を搭載した自動車の販売を禁止する方針を打ち出していることもあり、自動車産業にはいやおうなく電化の波が押し寄せてきている。
そうした背景のもと、技術開発テストケースとしてのフォーミュラEの存在意義もますます大きくなってきており、ルノー、アウディ、ジャガー、そして2019年からはメルセデスやポルシェも参戦を決めている。
「ここに世界の未来があるし、こうしたメーカーがどういう手のうちを見せてくるのかを見るのはワクワクするだろうね」
フォーミュラEについてそう語ったロズベルグは、さらに今後の自動車の方向性について次のように続けた。
「僕たちの世界がすっかり変わってしまうだろうね。自動運転のクルマを持つことになるだろうし、そういう時代は20年先ではなく、すぐそこにまで来ているんだ」
「それによって僕たちの生活がどれほど簡略化されることになるのか僕もすごく興味があるよ」