レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、自分とチームの両方にとって2018年が非常に重要なシーズンになるだろうとの考えを示した。
アイルトン・セナに匹敵するほどの才能を持つドライバーだとの定評がある19歳のフェルスタッペンだが、今季はレッドブルが搭載するルノーパワーユニットの信頼性不足などもあり、ここまでのところはかなり不満が募るシーズンとなっている。
フェルスタッペンはレッドブルと長期契約を結んでいるものの、フェラーリやメルセデスAMGから誘いを受けているのではないかとのうわさも絶えずささやかれている。
■来年が将来に向けてのカギになる
先週末、母国オランダのザンドヴォールトで開催されたDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)のレース会場を訪れたフェルスタッペンは、こうしたうわさに関してイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「僕はいつも言ってきたけれど、もし戦闘力のあるクルマさえあれば、現在のチームを出ていく理由なんて何もないよ」
「現時点では望むような位置にはいない。だけど、だからと言って今すぐに去りたいと思っているわけじゃない」
「もし2年か3年しても進歩が見られないようなら、そのときは話が違ってくるだろうけれどね」
「僕は来年には自分たちにどういう未来が開けるのかということが分かるだろうと思っているよ」
■ベルギーでもエンジンの差はどうしようもない
オランダの国籍を持つものの、フェルスタッペンは実際にはベルギーで生まれている。そういう意味ではスパ・フランコルシャン・サーキットで行われる今週末のF1ベルギーGP(27日決勝)はホームレースということになる。
だがフェルスタッペンは、大勢の母国ファンで埋め尽くされることになるスパ・フランコルシャンで勝つのは無理だろう示唆し、オランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』に次のように語った。
「メルセデスAMGが最高のエンジンを持っているからね」
「僕たちもクルマの開発を続けているけれど、それはどのチームも同じさ。ほかのチームとは違って、エンジンに関しては僕たちにできることはあまりない。だから僕たちは空力部分で改善を行っていくしかないんだ」
■リカルドとのクラッシュはもう過ぎたこと
また、フェルスタッペンは第11戦ハンガリーGP決勝でスタート直後にチームメートのダニエル・リカルドのクルマにぶつけてしまい、リカルドをリタイアに追い込んでしまっていた。それ以来、リカルドとの間にも確執が生じたようだとのうわさもささやかれている。
その件について質問を受けたフェルスタッペンは、次のように答えている。
「ああいうことが起きることもあるんだ。話し合いをして、前に進むだけだよ」