伝統のF1レースであるモナコGPの開催権料はほかのグランプリよりも低価格に設定されていることが明らかとなった。
世界3大レースのひとつにも数えられるモナコGPは、F1の中でも最も重要なレースだと称されることが多い。そして、その歴史と伝統ゆえに、モナコだけは開催権料を一切負担していないようだとのうわさがささやかれていた。
だが、モナコ大公のアルベール2世がこのほど、F1統括団体でもあるFIA(国際自動車連盟)の機関誌『Auto(オート)』にそのうわさは事実ではないと次のように語った。
「それは単なるうわさだ」
「開催権料はほかのサーキットほど高額ではないかもしれないが、料金はちゃんと払っているよ」
このモナコ大公のコメントは、前F1最高責任者のバーニー・エクレストンが最近、いくつかのレース主催者からは開催権料をとりすぎていたかもしれないと発言したことを受けてのものだ。
だが、モナコGPがまったく開催権料を負担していないといううわさは間違いであるとしても、モナコがほかのグランプリよりも好条件でF1を開催できているのは間違いないようだ。
アルベール2世は次のように付け加えている。
「バーニーはモナコがF1にもたらすものについてよく理解していた。彼は自分でもそう言っていたよ。スポンサーやドライバーたちにとってもそうだとね。彼は常に我々を大事に扱ってくれたよ。だが、それでも彼は自分が適正だと思った額を我々に支払わせていたがね」