いよいよ今週末から2016年のF1シーズン後半戦がスタートする。そして、それに向けて各エンジンメーカーではさらに開発を進めたパワーユニットを用意しているようだ。
■メルセデスはスパ、フェラーリはモンツァで新スペックPUを投入か
フェラーリでは3枚のトークンを使って開発を行った新スペックエンジンをベルギーGP(28日決勝)が行われるスパ・フランコルシャンに持ち込むようだ。だが、実際にその新パワーユニットが使われるのは次戦イタリアGP(9月4日決勝)になるようだとも伝えられている。
さらに、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、メルセデスとホンダも新スペックパワーユニットをスパに持ち込むことになると報じている。
しかも、メルセデスAMGでは、すでに今季の限度である5台のパワーユニットを使ったルイス・ハミルトンに、このベルギーで一度に2つの新スペックエンジンを投入するようだと報じられている。これによってハミルトンは20グリッド降格ペナルティーを受けることになると考えられているが、ベルギーGPにグリッド降格を集約することで、残りの9レースを有利に戦うことができるようにするというのがメルセデスAMGの作戦のようだ。
■自分たちが戦うべき相手はトップ3チームだとホンダ
一方、ホンダも残されたトークンの内いくつかを使ってパワーユニットのパフォーマンス改善を行ったと伝えられている。
ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川祐介は、スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』に次のように語った。
「チームのレベルと規模からすれば、我々はメルセデスAMG、フェラーリ、そしてレッドブルと戦えるようでなくてはなりません。我々はフォース・インディアやトロロッソのようなプライベートチームに負けるわけにはいきませんからね」