メルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフは、チームに悪影響がない限りは、今後もドライバー同士の戦いを認めると話している。
ヴォルフは、チームメートの関係悪化がチームスピリットに影響を与えるほどになった場合、ラインアップ変更も辞さないと話していた。これは、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグへの警告とも取れる。
この発言について聞かれたヴォルフは、「確かにそう言った。それも意図があってのことだ」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に答えている。
「しかし、コース上で論争のタネが起きるのは大事なことだ。F1の一部であり、それをなくしたいなどとは考えてもいない」
「ドライバーが互いに激しくレースし合うことを常に認めるのがわれわれの方針だ。しかし、同時にドライバーのほうも自分たちだけでなくチーム全体が大きな努力を注いでいることに敬意を払わなければならない」
「ドライバー2人の間に問題が起きるのはまったく構わない。もっと大きな問題になっても良いくらいだ。ただし、その戦いでチームが分裂したりダメージを負ったりする状況は認めない」
■バトル激化も歓迎とヴォルフ
ヴォルフは、チームがコンストラクターとドライバーでタイトルを2連覇した今、ドライバー同士のバトルがさらに激化しても構わないと話している。
「ドライバーが無制限で戦っても私は構わないよ」
「最初のタイトルを目指していた頃とはわけが違う。当時は確実に勝つようにしなければならなかった」
「今はもう少しリラックスしている。例えばルイスだ。その点(自由なライフスタイル)に関してわれわれは干渉しない。私が求めているのは、チームの支えがあってこそだと最低限わきまえることだけだ。そして、ドライバーは2人ともちゃんと分かっている」