ザウバーが、2016年から新たなエンジンサプライヤーと組むことになるかもしれないと報じられている。
『Blick(ブリック)』のベテラン記者としてしられるロジャー・ブノワは、ザウバーはすでにそれに向けた話し合いをF1ハンガリーGPが開催されたブダペストで行っていたと書いている。
だが、現在、F1エンジンサプライヤーについては、大きな変動が起こることになると言われている。現在レッドブルとそのジュニアチームであるトロロッソにパワーユニットを供給しているルノーが、ロータスを買収して再びルノーF1としてF1へのチャレンジを開始することになると見られているためだ。
すでに世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブルが所有する2つのF1チームがルノーと決別するのは間違いないと見られており、レッドブルはメルセデスと、そしてトロロッソはホンダとエンジン供給に関する話し合いを行っているようだと伝えられている。
そして、こうした動きの中で、ザウバーが来季からルノーエンジンのユーザーになる可能性があるとブノワは指摘している。
ザウバーは、2010年以降現在までフェラーリからエンジンの供給を受けている。だが、2016年からは新たにF1に参入するアメリカのハースF1が実質的なフェラーリのBチームという位置付けになるのは明らかだ。そうなれば、ザウバーがフェラーリからこれまで同様のサポートを受けられるかどうかも定かではない。
「2016年にはザウバーがフェラーリにとっては第3のチームとなってしまうだけに、そうする(ルノーエンジンへの変更)意味も十分にあるだろう」とブノワは付け加えた。